氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

過酷なる芋山との壮絶な戦い@「ロッテリア」の『まんが盛りポテト』

今や世の中、炭水化物を悪の化身が如く忌み嫌う流れとなっていますが、炭水化物そのものにはけして罪はなく、むしろそれを考えもなく提供する方にこそ罪があると思うんですよね。byイチロー(嘘)

 

悪の秘密結社「ロッテリア」が、またしても「まんが盛りポテト」なるものを、定価1,180円のところを500円で提供するという。この話は、そのフライドポテトの巨大な山に、父娘3人で手を取り合い果敢にも挑んだ愛と勇気とバカヤロ様な感動と呆然の物語だ。

 

「馬鹿じゃないの?こんなに食べられるわけないやない」

 

珍しく行列が出来る「アピタ北方店」のフードコート内にある「ロッテリア」だった。

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「時間がかかりそうだから、並んでいるから席を取っておいて」

 

と娘たちにお願いし、ひとり列に並ぶ。やっと順番がまわりスマホの「ニュースパス」からクーポンを提示して「まんが盛りポテト」を2人前、「絶品チーズバーガー+ポテトS+ドリンクS」(クーポン提示で650円が390円)を購入、そしてテーブルに持ち帰ると、娘たちの口を衝いて出た言葉が「馬鹿」だった。

 

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「だって、お前ら普段から『ポテトポテト』って言ってんじゃん。だから喜ぶと思って」

「ものには限度っちゅーもんがあろうが!前回は一人前をふたりで分けたやん」

 

そう、この「まんが盛り」、覚えがある人も中にはいよう。実に二度目の挑戦となる。二度目にして倍量にチャレンジしてみたというわけだ。

 

「や、だからさ、前回と同じでは話が盛り上がらんやろ?だから、より過酷な状況をクリアしてこそ皆が納得するってもんじゃん」

「皆って誰やねん。誰が納得するんやねん」

「それは秘密♡」

 

といった経緯もあったが、もう四の五の言わずに食ったるわ、と無謀にも挑戦したのであった。

 

なんとかバケツひとつを残すところまでクリアしたのだが、ここから先が進まない。

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「もうダメ。マジでギブ」

「そんなことはない。大丈夫だ!君なら出来る!よし、これを見ろ」

スマホで松山修造の動画を検索。



ただ、動画を観せてもまるで効果がなかった。当たり前やっちゅーの。

 

「お父さんも手伝ってよ」

「あ、ごめん。オレ、ダイエット中」

ここで助けを出すのは簡単だが、それではこの子達の為にはならぬと唇を噛む思いで、そう声を絞り出すのがやっとだった。

 

「見て!とうとう食べきったよ!」

「おぉ~っ!やった!さすが我が娘たちよ!」

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その後は達成したご褒美と称して、なんかわからんけど服を沢山買わされました。

 

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せっかくクーポン使ってまで昼飯を安くあげたのに、ホントなんかわからん。

 

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