氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

苔玉と洗濯機

昨朝は全国的に今季一番の冷え込みを見せる中、岐阜市の最低気温も6.2℃と、10月31日に並ぶ今季最低を記録した。そんな中、店の外に苔玉が放置されているのを見つけた。可哀想に、水をやり過ぎてずぶ濡れになっている。心なしか震えている様にも見えた。どうせ、見た目の可愛さからスタッフが購入したものの、世話の手に余り放棄したのであろう。このままでは凍え死にしないとも限らない。連れ帰り自宅で保護することにした。保護苔玉だ。

 

日中は天気もよく、日差しもたっぷりと降り注ぎ日向ぼっこには最高なお日柄だ。そこで自宅駐車場前に置いてある洗濯機の上で日光浴をさせてあげた。

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先日、故障して使えなくなった洗濯機だが、一先ず軒下にて収納しておいたものを表の私道に引っ張り出して来たものだ。あれから何日もそこに放置されている。

 

先日のこと、娘達以外に自分の事をお父さんと呼ぶもうひとりが、

「いつまであそこに洗濯機を置きっ放しにしておくの?」

と訊いてきた。耳を疑った。

 

「ってゆーかさ、自分がオレにLINEしてきたんじゃん。軒下から表に出しておいてくださいって。だから、なにか考えがあってのことだろうと思って出しておいたんじゃん」

「はぁ?そんなLINE送ってないし」

「おい、大丈夫か?」

「そっちこそ大丈夫?」

口論していてもらちがあかないので、たまたま一緒にいたB型男子にジャッジしてもらうことにした。

同じく我が家唯一人のB型女子がB型男子にスマホを手渡す。

「ちょっと読んで!」

先方は明らかにイライラしているご様子だ。一方、O型素敵ビジュアル系男子は泰然自若と構えている。

 

「『洗濯機を軒下こら外へ出していただきたいです。お願いします』って書いてある」

軒下から、ではなく軒下こら、が少々、叱られている風でもあるが、やはり自分が言っていたことが正しかった。

 

「えっ、嘘?」

「嘘じゃねぇし」

代わりにB型男子が答えてくれた。

「なんでやろ?いつの間に送ったんかな?多分、無意識で送ったんやゎ」

 

それが本当だとしたらむしろ特技と言えるかも知れない。

「何でもいいけど、あんなところにいつまでも置いておかれては困る」

今度は潔く開き直りやがった。

「どうせ、ヒマなんやで粗大ゴミセンターに持って行ってよ」

 

すみません。朝3時に自宅を出て、中抜けの時間があるとしても帰宅するのは夜中の10時なんですけど。

 

しかし、植物は癒されるねぇ。何よりも言葉を発しないところが実にいい。ふと、気が付くと、コンクリートをぶち破って勝手にに生えてきた南天の木が見事に紅葉している。

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秋の間だけ許してやることにしよう。落葉するまでの辛抱だ。

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