氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

家族団欒 Birthday Lunch @「焼肉マルコウ 又丸(またまる)店」

誕生日に何が食べたいかを次女に訊くと「焼肉が食べたい」という。

 

「え?昼間から?」

「やってない?」

「いや、やっているところもあるだろうけど…」

 

ネットのない時代ならば、行き当たりばったり、若しくは電話で営業の確認という手段しかなかっただろうが、今やホットペッパーグルメに「ランチ」と入力するだけでいとも容易く調べることが出来る。当時は電話で確認するといっても電話帳の時代ですから、ああた。自分はその様なまどろっこしい事は嫌いなので、当然、前者のタイプだが、一緒に行く相手が彼女や嫁ならば確実に喧嘩の火種となっていたことだろう。いつの世も情報を制するものが勝者と成りうるのだ。

 

というこで、自宅から車で約10分。走っても歩いても距離にして4.2km先にある「焼肉マルコウ又丸店」に行ってきた。因みに「又丸」というのは地名だが、その隣の地名は「尻毛」という。

 

店は駐車場も含めて随分と賑わっていた。けして安い単価の店ではないが、コロナなど何処吹く風の賑わいぶりだ。Go To 某の恩恵も多少はあるのだろうか?他県ナンバーの車もちらほらと見かけられた。遠方からわざわざ訪ねるほどのバリューがある店だという認識は全くなかったので、わずかばかり不思議な気がした。

 

「てか、なんでお前がいる?」

坊主もちゃっかり同乗していた。

 

「だって、俺も焼肉食いたいもん」

「そうか、そうか。そりゃ、食べたいよな、焼肉。って、そうじゃなくて、こいつら(娘達)はまだ学生だからわかるよ。でも、お前はもう社会人で給料も貰っている立場なんだから食べたきゃ自分で行けばいいじゃん」

 

「まぁまぁ、お父さん。今日は私の誕生日なんだから、お兄ちゃんも連れて行ってあげて」

私の誕生日だから坊主も連れて行く。この二つの結びつきが全く理解は出来なかったが、まぁ、次女がそういうならば連れて行ってやろう。てか、次女がそうは言っても支払いは勿論、一円単位までお父さんだ。

 

「ちゃんと、あづ紀に礼を言っておけよ」

「あ”ぁ」

返事はあったが結局、最後の最後まで礼の言葉が聞かれることはなかった。重ねて言うが、確かに次女がもたらした恩恵ではあるが、し・は・ら・い・は、この私だ!

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焼肉を写真に収める坊主を写真に収める

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豚のハラミと「マルコウ特撰」カルビ



「もう、お腹いっぱい」

次女が満足そうに呟くと、同調した様に長女も同じく呟く。坊主はといえば、どこか物足りなさそうではあったが、ここらで強制シャットダウン。あくまでのメインは誕生日の次女だ。

 

久しぶりに家族団らんでの焼肉だ。いったいいつ以来のことだったろう?そもそも、外に焼肉を食べに行くという食文化が我が家にはない。庭でのBBQも坊主が高校生になったのを境に途絶えてしまった。たまにはこうやって一家揃っての外食ってのもいいもんだね。

 

んん~、なんだろ?何かを忘れている様な気がするんだけど、全く思い出せない。まいっか。そう、大したことではないだろう。

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