寿司腹はラーメンで満たす
娘達のリクエストで赴いた「回らない回転寿司 魚べい」だったが、到着すると車道からでもわかるほどに待ち客で店内のもならず、外にまで人が溢れていた。駐車場に車をとめ、待ち時間だけでも確認しようと覗いてみると、「41分」と点灯されている。10分単位、5分単位ならまだわかるが、まるで列車のダイヤ並みな刻み方だ。相当に几帳面なタイムキーパーがいるのだろうか。ただ、昼の1時も過ぎているのに40分も待てるわけがない。とっとと諦めて最寄りの「はま寿司」へと舵を切った。
「改装中 10月16日 リニューアルオープン」
「はま寿司」則武店、お前もか。ついてない時はついてない。この手の話としては往々にしてありがちだが、ランチタイムもほぼ終盤を迎えながら寿司難民になってしまった。別に寿司に限定することもないのだが、娘達はすっかりと「寿司腹」になってしまっている。午前中、部活動で汗を流してきた次女などは特にそうだ。
「仕方ない」
と踵を返し、西へ向かって一路走り出した。約7km先に「はま寿司」北方店がある。
回るから回転寿司であって、回らないにの回転寿司とは矛盾してはいるものの、回さないことによって地域1番店にのし上がったのが「魚べい」だ。同じエリアには「スシロー」に「くら寿司」と業界ナンバーワン、ナンバーツーも出店している。もちろん、この二つにも根強いファンはいるのだろうが、コロナ禍に於いて回さないことがどうやら功を奏した様だ。
「はま寿司」北方店に到着した。待ち時間はなし。すんなりと席へと通された。何かがいつもと違う。注文をしてから気がついた。普通はひと目で気が付くもんだが、なにかHなことでも考えていたのだろう。きっとそうに違いない。
ここもまた「回らない回転寿司」となっていた。ということは、則武店もまた、それに向けての改装ということなのだろう。「魚べい」に追随するのか?二番煎じと転けないことを我が家の次席店舗だけに祈ってやることとしよう。
コロナ後も回転させる事に固執する「スシロー」、抗菌カバー+紫外線消毒の「くら寿司」、そこに回らない「魚べい」と「はま寿司」が加わり4社の血で血を洗う熾烈なバトルが繰り広げられる。いよいよ面白くなってきたところで、相変わらず自分が注文したのは「横浜家系ラーメン」と、あと一品「太刀魚の天ぷら握り」のみだった。
三人で〆て1,848円也。
もうちょっと貢献してやったらどうなんだ。
そうそう。今までは人海戦術で運ばれて来たラーメンだが、今後は鉢にフタを被せレーンで運ぶことにした様だ。これに関しては正直どちらでも良い。