半額ゾンビによる維持と決意の「カスタード&ホイップシュー」物語
長年の間、半額ゾンビを生業として来た自分だったが、そんな自分ではあってもこの光景は初めてのことだった。それもあからさまに違いを見せつけるが如く仲良く?並んでいるではないか外科小児科、50を超えたら泌尿器科。
自他とも認める「半額ゾンビ」の自分にとって、これほどキャッチーなシチューションがかつてあっただろうか?正直、記憶にない。
「う~ん、どうしよう。どっちにしよう」
買うこと前提かよ。と、まだ聞こえぬツッコミを想像しつつも思案すること9コンマ58秒。カゴに投入されたは縁起よくゾロ目の方だ。
4を忌み数とする日本人にとっては縁起の悪い数字でもあるが、イタリア生まれフランス育ちの自分にとっては数字よりも「Monteur」の文字が馴染むんです。フランス語のMonteurは組立工、取付け工などの意味があるようだが、 製菓会社の「モンテール」によれば、これは宝石職人を意味するそうだ。
そして冷蔵庫で一日寝かしつけたものを昨日の午前中に頂いた。よくある話、買って冷蔵庫に入れたまでは良いものの、その事をすっかりと忘れてしまうという結末転じて昨日のこととなったわけだ。
「モンテール」のこれを頂くことは、けして初めてのことではない。過去には何度もこの身体を蹂躙し弄び通り過ぎて行っている。スイーツにとっては実に都合の良い男だ。いつもとなんら味わい的に変わるところなく美味しく頂くことが出来た。
その日の夜、つまりは昨晩だが、いつも通り現場にて
「いらったいまてー!」
と舌足らずにも関わらずお仕事に励んでいたわけだが、後半から胃の腑にキリッと痛みが走る。一抹の不安は覚えたものの、気の所為だろうと無視して掛かっていると、そのキリッがキリキリッとなり、次第にキリキリキリキリッとしだし、最後にはキリキリキリキリキリキリキリキリッとヒマでない限り読むのをスルーするくらいに痛みが増してきた。
帰宅してからが更に酷い。「トイレは友達さ。こわくないよ」と大空翼に囁かれようが出来れば一緒になどいたくない。本当になぜこんなことになってしまったのか、全く身に覚えがないのに紙は有難いが神は非常だ。そんな思いをしながら早朝からPCの前でパチパチやっている自分の根性を全力で褒めて欲しい。
なんとなく熱っぽいし、ひょっとしたらひょっとして、これは例の流行病かも知れない。うん、きっとそう。「半額ゾンビ」の熱きハートはこんな事くらいでは、けして揺らぐことなどない!と宣言して、ちょっくら水に流して来ます。アデュー!