氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

不可解な二つのレジ袋

帰宅すると、マイルームにレジ袋が二つ、ドン、ドンと置かれていた。その無造作ぶりから犯人は奴と推定される。いや、推測するまでもなく閃きがそう告げた。

 

「なんだこれ?」

聞こえよがしに大声でつぶやてみたが返事はない。大声でもつぶやくというのだろうか?まぁいい。

 

中を覗くと大量の整髪料が入っていた。

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ムースにワックス、ヘアジャム?聞きなれない名前だが、恐らくジャムと付くにはそれ相応のねちゃっとした何かだろうか?要するに全ては髪型を固める機能を有しているものだろう。

 

「オレ、整髪料使わねぇんだけどなぁ」

もっとも遡って中坊の頃を始まりとし、20代、30代とまだ若かりし頃は積極的に使っていた。職務の半分は見られることでもあったので、身だしなみには必然的に気を遣う様になる。在京時にボーイとしてホテル勤務をしていた時などは、ポマードで頭をテッカテカにして櫛でビシッと整えねばならない。人生初のポマードはまさにツッパリハイスクールロックンロールな気分だったぜ、ベイベー。

 

でも一時を境に整髪料はピタッとやめた。特に何かが起きたというわけでもないのだが、強いて言うならば中学時代からパーマをかけ、尚且つポマードをべっちょりと付けていた同級生の今の髪型をみて、整髪料はきっと髪に悪いと思ったからだ。幸いにして今のところなんとか在庫はキープ出来ている。

 

「で、こんなのどーすんだよ」

と思ったところでもうひとつの袋だ。

 

「なんだよ、この大量のボディペーパーは…」

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思わず両方の腋の臭いを嗅ぐ。く、臭いのか、オレ?こうまで大量にあると嫌がらせとも取られかねない。ただ、少なくとも整髪料よりは使い道があるだろう。ランニングの後にシャワーが使えない環境に於いては、こういったアイテムがあると非常に助かりはする。オードリーの春日も自宅に風呂がなかった時代は赤ちゃんのお尻ふきで身体を拭いていたらしい。前向きに捉えると嫌がらせも気遣いに変わるというものだ。くれた本人の思惑はともかくとしてだが。

 

直ちに訊こうとも思ったのだが、もう夜も更け就寝の時刻も間近だったので、残念ながら未だに真相究明には至ってはおらぬものの、まぁ、頂けるものならば頂いておこうと思う次第。

 

休みの日くらいは整髪料で髪型をギンギンに固め身体からはデオドラント臭をプンプンさせながら出かけてみるのも良いかも知れない。

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