唯一、生き残るのは変化できる者である
スペインの有名な習慣に「siesta(シエスタ)」というものがある。多くは「昼寝」を意味するものと捉えられがちだが、解釈を広げ「昼休憩」とした方が正しい様だ。確かに日本の昼休憩と比べ遥かに時間が長い。その間、ずーっと昼寝しろというのもそうそう出来ることではない。ましてや35℃を優に超える猛暑の真っ只中など言うに及ばずだ。ただ人間の身体は環境に慣れるものと定義するならば、自分の身体は確実に適応して来ているのではないかと考える。
「 最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である 」と進化論で彼のダーウィンが述べている。エアコンがけして嫌いというわけでもなく、暑い日には涼を求めたくなる気持ちは人並みにあったりもする。が、この十何年もの長い間、自分の職場環境にも住環境にもエアコンというものが存在せず、殺人的な暑さにも耐え難きを耐え忍び難きを忍びやり過ごして来た。それが今になり功を奏したのかも知れない。
今の労働スタイルは、朝は4時から夜は概ね9時まで、間に昼休憩、スペインで言うところの「シエスタ」をとっている。昼寝をすることが「シエスタ」の定義ではないにしろ、寝ようと思わずとも自然に瞼が落ちてくる。意図的にではなくいわば「寝落ち」という状態だ。これが幼子のそれだとさぞかし可愛い光景なのだろうが、おっさんのそれだと客観的にどの様なかたちで目に映るのだろうか?
特筆すべきは先日の35℃を超す猛暑の時でも変わりなくということだ。目覚めた時には全身、汗だくになりながらも暫し熟睡後の余韻に浸る。ところがだ、これが後々に禍根を残す。昼寝が過ぎるのは良くないといった話はたびたび耳にする。やがて訪れる寝すぎによる倦怠感が後々の仕事に影響するというものだ。これは正しくその通りで疑いの余地がない。終始、頭がボーッとし、動きに精彩を欠く。普段の自分が凡人に比して120%だとするならば、約20%は機動力に劣る。これは由々しきことだ。
ということで、今後は無理やりにでも睡眠時間と時刻を決め、それに合わせて就寝環境をも整えてみようと考えたわけだ。ご紹介しよう。この夏の昼寝の相棒、冷感シーツに冷感抱き枕「蛇子2号」だ(かつては正妻が存在したのだが、娘に取られてしまった)。
ここに昨日から百均で買った「安眠マスク」が加わった。
これでもう、嫌いな夏とはいえ怖いものなしだ。どっからでもかかってきなさい!
あ、でもお手柔らかにお願いします。