氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

祝・ブルーリボン賞!

梅雨明けた?明けてないよね?だって、昨日の夜から朝にかけて大雨警報出てたし、事実、凄い雨だったもん。これで梅雨明けだってぇ言うのなら、神が許してもこの俺が許さん!

 

梅雨明けバンザーイ!と叫びはしないまでも、この日を待ってましたとばかりに此処のところご無沙汰していたマイカーの洗車を日曜日の午前中に行なったのだった。あんな所やこんな所まで、細部にわたり隙間なく、それこそ舐める様にフキフキしてピッカピカに磨きあげたんだよ。わかる?この労力。

 

それなのに…、それなのに…、それなのにそれなのにそれなのに、わーーーーっ!

ざけんじゃねぇよ、こんちくしょー!てめぇ、この野郎、降るなら降るって予め「降ってもいいですか?」とお伺いを立てたらどうなんでぃ!

 

まぁ、いい。天変地異には抗えぬ。全然、良くないけど。

 

でね、また娘達に言われるのよ。

「車なんか洗うから雨降るんやゎ」

じゃ、どうせぇっちゅーの?しかし、この3月から数えて、車を洗ったときの降水確率は見事に100%だよ。そろそろ干ばつに苦しむ国から国賓として招聘されても良い頃だろう。

 

でね、実はこの悪いことに前哨戦がありまして、わたくし長~い間、金の帯が入った免許証をお持ちになっていたわけなんですが、次回からブルーリボン賞を頂くことになってしまわれました。

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ロッテリアで飲んだバナナシェイクがあまりお気に召さなかった宅の次女が、どうしてもレモンスカッシュが飲みたいなどとほざきやがるものですから、車を走らせながら思いをめぐらせ、

「あ、そうだ!この交差点を右折すれば安売りの自販機があったはず」

と急遽、左車線から右折車線に車をスライドさせ右折致しました。

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さて、車を降りようと窓外を見れば、何故かそこに白バイが止まっている。

「おまわりさんも喉が渇いたのかな?」

なんて呑気に考え

「こんにちは」

なんて挨拶をしたら、

「こんにちは。お父さん、今、黄色車線またいじゃいましたね~。ごめんなさいね。ついつい見ちゃったもんですから~」

因みに白バイライダーは婦人警官。で役職は巡査長だった。

 

言われて初めて確かにそうだったと気が付く。こうなるともう観念するしかない。

「あ、どうぞどうぞ、娘さん達にお飲み物を。ちょっとお時間かかりますので車の中でお待ち下さい」

と、対応はすこぶる丁寧。話しぶりも穏やかで何よりも腰が低い。最近、仕事で警察署に出入りする機会も多かったので都度、感じたのだが、高圧的な態度をとる人は唯のひとりもいなかった。そうでない場合も勿論あるのだろうが、それは双方の関係に作用反作用が働くのだろう。多分。

 

「会社名をお聞かせ願えますか?」

と尋ねられ伝えたところ、「あぁ」と頷くと店舗の屋号を平仮名と漢字を交えスラスラと書きだした。そして「お酒好きなんですよね」と女性らしくはにかむのが可愛かった。社名になると本当はカタカナ表記なのだが、そこは黙ってやり過ごすことにした。

 

「お父さん、ごめんね。わたしがレモンスカッシュを飲みたいと言ったばかりに」

「いや、お前のせいじゃないから気にするな」

「あんなところ曲がらんでも真っ直ぐ行けば『クスリのアオキ』があったのに」

 

前言撤回。やっぱり気にしろ。因みに自販機に「レモンスカッシュ」は置いてなかった。

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