氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

ビンボでもケチでもなく『倹約家』なの!

普段から「ビンボ臭い」だの「ケチ臭い」だの「しみったれ」だの「ミゼラブル」だのダンディーだのセクシーだの言われている自分だが、多くの方々が抱いている自分に対する認識を払拭するがため、ここらで弁解しておきたいと思う。一言で済む。ただ「倹約家」なだけだ。

 

ただ、誤解を招くのもよくわかる。いつも値引きされた商品や賞味期限どころか消費期限さえも切れた弁当を食べていたり、自慢にもならないそんなことを自慢気にアップすれば誰もがそう思うのも当然だろう。この場を借りてお詫び申し上げます。そもそも謝らねばならないのだろうか。まぁいい。

 

とはいえこれだけは言わせて下さい。値引きされた商品を購入するのは確かに自分の責任に於いて行われていることなのだが、消費期限が切れた弁当に関しては、単に家庭内に於ける一部家族に蔑ろにされているだけだから。ここらで涙腺の緩んだご婦人方から投げ銭のひとつやふたつはありそうなもんだが、如何せん、バーチャルな世界ではその回収も叶わない。仮想空き缶とかそういったシステムも今の技術をもってすれば作れると思うんだけどな~。

 

東京在住の折りには住所こそ華々しく新玉川線、今で言う田園都市線に乗って渋谷からひと駅先にある世田谷区の「池尻大橋」に住んでいた。駅から歩いて約5分の好立地だ。当時、通っていた音楽学校は駅から自宅とは反対方向にある目黒大橋にあった。反対方向とはいえ、自宅から歩いて10分もあれば十分な距離だ。コンビニなどまだ存在しない頃だったが、学校から自宅までの間に深夜2時まで営業しているスーパーなどもあり生活するには便利な街だった。ただ、住まいを除けば…。

 

住まいは一軒家に鍵付きの部屋が4部屋、四畳半一間、内半畳はコンロ置き場に流し台。窓あり、隣家の壁に面し光も風もシャットダウン、風呂なしトイレ共同、〆て16,500円也。但し光熱費は別。これでも当時としては破格値だったろう。学費は月々45,000円。音楽学校に通う条件として、学費に家賃、光熱費や食費を含む生活費等々、全て自分で面倒をみることを宛てがわれた。ということならば当然のこと、慎ましやかな生活という必然性に迫られる。

 

内容に踏み込みとただでさえ長い話が更に長くなるから割愛するが、簡単に言えば一日100円で生活をしていた。逆に言えば一日100円でやりくりしていたわけだ。それを考えると値引き商品だろうが消費期限が切れた弁当だろうが当時を思えば贅沢以外、何物でもない。

 

ということで、昨日はちょっとリッチなランチタイムをひとり堪能したのであった。度々登場するスーパーマーケット「バロー」にあるパン屋、「北欧倶楽部」を覗くと「今月の新商品」が紹介されていた。

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その中からすかさず『スパイシータコス』と『パッション&オレンジデニッシュ』をピックアップ。そしてお決まりでもある一個20円のコロッケ2ヶにデザートには78円に値引きされた『たっぷりおいしいなめらかプリン』だ。これでトータル314円(税別)となる。

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今の自分にはこれでも十分過ぎるくらいに贅沢なのだ。

 

ビンボ臭いと笑わば笑え。

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