レッツエンジョイ!「STETECO」ライフ♡
久しぶりに太陽の日差しを拝むことが出来た。そんな時はステテコが無性に欲しくなる。そこで、UNIQLOが入る近所の大型ショッピングモールへと出かけた。誰にでも人生に一度や二度はそんなことがあるだろう。もちろん、娘達も一緒だ。坊主はといえば昼時を前に何も言わず何も告げず一人、愛車で出かけて行った。やっと精神的にも金銭的にも自立を迎えた様だ。だったら俺からの借金もとっとと返しやがれ。
ステテコと聞くとドラマ「あかんたれ」を思い出す。没落しかけた老舗のメリヤス問屋を、妾の子である志垣太郎がステテコの開発、販売によって見事に大店を復活させ、後に「ステテコ大将」と呼ばれる話だ、ったかと思う。「あかんたれ」と志垣太郎と「ステテコ大将」は事実だ。
夏場に暑いからという理由で、丁稚仲間が股引の膝から下を切り落として履いていた。それを見て「これは売れる!」と閃いた主人公を演じる志垣太郎が一計を案じ「ステテコ」を商品化する。膝から下を捨てていこう、捨ててこ、「ステテコ」と命名理由をドラマでは語っていた。
ステテコ前に腹ごしらえと何ヶ月ぶりかにフードコートへと立ち寄る。前回、訪れた時は緊急事態宣言が明けた後とあって、それまで我慢を強いられていたであろう人々の、大量流入により立錐の余地もないほどに混雑していた。うろちょろと空いている席を探すのも面倒だったので、その場は諦めたのだが、今回は久しぶりの天気に内よりも外に繰り出す人の方が多かったか、比較的すんなりと座ることが出来た。
フードコートではいつものルールに則って、座ったテーブルから一番近くにある店を利用することにしている。記念すべきルール制定は2020年7月12日だ。つまり目の前にある「神戸 鉄板焼きそば専門店 長田本庄軒」の焼きそばを召し上がることになった。
「長田本庄軒」といえば神戸市民のソウルフードとも呼ばれる牛すじとコンニャクの煮物、通遼「すじこん」を乗せた『ぼっかけ焼きそば』で有名だが、自分は性格がグレートにひねくれているのでオススメ!!の「とう飯定食」を注文。
『とう飯』のメッカと呼ばれる日本橋「お多幸」に喧嘩を売ってやった。
「お多幸」のそれは食べたことがないから知らないが、「お多幸」通の「お多幸」美熟女によれば、豆腐に味がしっかりと染みていてアバンギャルドな風貌ながら一瞬にして平らげてしまえるほど美味だったということだ。此方の『とう飯』は『ぼっかけ』を売りにしているだけあり、豆腐だけの「お多幸」に比べ豆腐に卵&すじこんとバラエティに富んでいる。
それはそれでキムタク風似の自分曰く「普通に美味ぇ」だった。焼きそばもしっとりもっちりの太麺で、メインの売り物なだけにキムタクでなくとも満足の味だ。
はい、本日のメインディッシュ「ステテコ」の出番です。UNIQLOでは「STETECO」と横文字表記されている。グローバル企業は違うねぇ~。残念ながら海外での「STETECO」は「TSUNAMI」や「TERIYAKI」ほど知名度はない。
柄は次女に見立ててもらった。葛飾北斎の名所浮世絵揃物『富嶽三十六景』全46図中の1図「凱風快晴」だ。
俗に言う「赤富士」ちゅう奴やがね。我ながら中々お似合いで至極ご満悦。足の怪我にも優しいし、この夏はエンジョイステテコライフが満喫出来そうだ。.