氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

こう見えても身元保証人

こう見えても三人姉弟の末っ子だ。「こう」の中には各々、お好きは言葉をお当てはめ下さい。example1:非の打ち所がないダンディに example2:どこからどう見てもジョージ・クルーニーに example3:ジャニーズが見逃した逸材に、等々。

 

昔は末っ子の恥かきっ子と呼ばれたこともあるが、今では拡大解釈により高齢出産により生まれた子もそう呼ぶらしい。結婚平均年齢から考えても、今と昔では高齢の位置づけに違いが生じて当たり前といえば当たり前なことだ。因みに年増と聞けば中年熟女のイメージがあるが、数え20で年増と呼ばれ、婆さんをイメージする大年増は数え30をそう呼ぶのだと。四十路五十路を捕まえて大年増なんて言おうもんなら逆に褒め言葉になるというわけだ。

 

その三人姉弟の長子は姉になるのだが、その姉が「ドン・キホーテ」でパートとして働いていたらしい。まったく知らなかった。まぁ、嫁いでしまったらほぼ赤の他人ですから、知らなくても当然っちゃ当然なのだが、知っていれば知っていたで足を運ぶ機会も多くなっただろうに残念だ。

 

残念には理由がある。6月いっぱいで解雇されたらしい。それもアルバイト・パートの一斉解雇だ。岐阜市に限ったことでなく、県内どころか国内中のドンキでも同じことが行われただろうと推測する。例によってコロナによる業績不振の煽りをくらったわけだ。どこにでも似たような話が転がっていることだろう。

 

そういえば先日、3月に採用されたのにも関わらず、7月になって初出勤のアルバイトと現場が一緒になった。採用途端にコロナのお陰で1ミリも仕事をせずにして雇い止めを食らったわけだ。ただ、一方的解雇通達にも関わらず、厚かましくも改めて連絡を入れたら戻ってきてくれることになった。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。人並みにそんな心があって良かった。

 

で、件の姉だが、まぁ、労働者としては高齢の域だ。今の世知辛いご時世、次の仕事を探すにしてもハローワークに出向いたところで全く当てにはならないらしい。と、こうなりゃ自分で探すしかないわけだ。たまたま、近所に新装開店する大型スーパーがある。実は遠い昔、改装前のそのスーパーに勤めたことがあった。昔の伝手を頼り自ら売り込みに行ったそうだ。結果、とんとんと話が進み採用が決まったとのこと。

 

「相手の気が変わらんうちに契約書を交わさんとあかんで、悪いけど身元保証人になってくれぇへん?」

と、この度、連絡があった。ドンキの件もこの時、初めて知ったわけだ。身元保証と簡単に言うが、意味合いは連帯保証となんら変わりはない。会社に損害を与える様なことをもし姉がしたならば、自分にその損害を賠償する責任が生じる。とはいえ、いい年をしてアイスクリームの冷凍庫に横たわりTwitterで「イェイッ!」なんてことはないだろうとある程度、確信しているので快く引き受けることにした。

 

で、そのお礼が「シャトレーゼ」のゼリー詰め合わせだ。

f:id:Croquis009:20200709134023j:plain


理由も知らず娘達がえらく喜んでいたが、親しき仲に礼儀ありとはまさにこのことだね、と日記に書いておこう。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ いきいきオヤジへ
にほんブログ村