あじさいの山寺@1コン、2コン、三光寺
「1コン、2コン、3コン」はDV加害者のボビー・オロゴンとよく間違えられるとこぼすオスマン・サンコンだが、昨日は「あじさいの山寺」として知られる、岐阜県は山県市にある「三光寺(さんこうじ)」へと足を延ばしてみた。
しかし旬の名所や名刹・古刹はやはり平日に行くもんだね。昼食を済ませてから訪ねると駐車場に入りきれない車で列をなしていた。パチンコやラーメン屋の行列に比べれば車内ということもありコロナに関しては安心だが、並ぶことが好きじゃないんだよね。ただ好きじゃなくとも並ぶときは並ぶ。ネタを補充するにはそれくらいの時間を惜しむべきではなかろう。
駐車場整理のじいさんが、歩道の縁石に腰をかけてテキトーに棒を振っていた。そりゃ、やってられんよね。頭上から太陽からの日差しをガンガンに受けるも身を隠す木陰もないんだもん。「じいさん、死ぬなよ」と心のメッセージを密かに送っておいた。果たして気持ちは届いただろうか。
あじさいの名所なだけあって寺の敷地はどこもかしこもあじさいだらけだ。
紅葉の木も多く見られたので、きっと秋は秋で見ごたえのある風景が見られるのではないかと想像する。まぁ、秋は秋で他にも有名なところがあるからそっちに行っちゃうんだろうけどね。それでも一応、記憶にとどめておこう。
境内の真ん中には多羅葉(たらよう)と呼ばれる大樹がうえられている。
別名「はがきの木」と呼ばれ、その葉に文字を書き願掛けをすると、その葉が落ちたときに願いが叶うと言われている。自分もいっちょやったるか~と白紙の葉を探したものの、アンドレ・ザ・ジャイアントでもなければ手の届くところには1枚も見つけられなかった。
葉っぱを千切りまくって皆の願いを叶えてやろうかとも思ったが、自分のことはともかくそこまで人の幸せを願う清廉な心は生憎、持ち合わせていないのでやめておいた。白紙の葉っぱがあったとしても「世界制服」と書くつもりだったから、葉っぱが落ちたら世界中の人が制服姿で埋まるところを見られたかも知れない。その時は男子も女子もセーラー服にする予定。
駐車場には県内のみならず京都ナンバーや飛騨ナンバーなども見受けられ、県またぎで訪ねてくる観光客もいたことに自粛警察官としては取り締まってやろうかと思ったが、飛騨ナンバーが県内だったことに「はっ」と気づきやめておいて良かったと「ほっ」とした。
食べられるものがあるわけでもなく、ただ、あじさいが見られるだけの変哲もない寺だが、三度の飯よりもあじさいが好きな人は行って見るべきだろう。ただ、それだけの覚悟を持って行くのであれば、その日は飯を食うんじゃねぇぞ。
帰りに寄ったスガキヤのソフトクリームが絶妙に下手くそだったことをどうしても言いたかっただけの長い巻頭文はここまでです。
残念ながらオチもシメもない。