今こそブランド牛をねらえ！
いやね、長年この業界に従事しているけれども、こりゃもう『怪現象』と表現しちゃっても全くおかしくないどころか、むしろ当を得ていると思うんだよね。
ご存知の様にブランド牛がどこもかしこも価格が暴落してしまっている。ご存知でなければこれを機会に存じ上げなさい。最高級とされる「神戸ビーフ」でもその例外ではないのだ。
子牛で買った価格と出荷価格が同じともなれば、餌代だけでマイナスになる。そこに人件費が加われば更に経費が飛ぶ。いわば育てれば育てるほど赤字になるという現象が起きているというわけだ。屠殺され枝肉となり、そして様々な部位に分けられて飲食店に渡りお客の口に届くといったLINEがコロナの影響で「ズバッ」と分断されてしまった。
飛騨牛などはその味をもとめ海外からの観光客もわんさかと来ていた筈だ。それにより相乗効果をもたらせ、高山市などの観光地も外国人観光客で賑わっていた。それが今では全くだ。
とかく飲食にばかりスポットライトが当てられるが、実はそのバックボーンにある魚屋、八百屋、肉屋などの食品業者やその生産者、酒屋に酒を提供する酒造メーカーなどもかなり疲弊している。
こんな機会だ。せめてコロナ禍にあっても収入に影響のない方はそういった方々にも手を差し伸べて頂きたい。
そういうわけで「神戸牛」のサーロインを２㎏ばかりと極めてわずかな量だが購入させてもらった。値札は『半額以下』となっているが、どう見ても三分の一以下だと思う。目の錯覚か？
えっ？岐阜県民なのになんで『飛騨牛』じゃないんだよ、だって？
ごめん。単純に割引率で選んでしまった。ただ、こんな機会は滅多にないので、たまにはご家族でリッチなディナーでも味わってみたら如何かな？別に家族でなくてもいいけどね。細かくは詮索しない＠叶てつ精肉店
