氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

潜入捜査・part2

チャンチャン、チャンチャン、チャンチャン、チャチャ×2 チャララ〜チャララ〜チャララ〜チャ〜チャチャチャ♪

 

説明しよう。「ミッションインポッシブル」のテーマミュージックのつもりだ。説明の必要は無かったか。そりゃ失礼した。

 

今日は数えること第2回になる潜入レポをお届けしたいと思う。えっ?どこへだって?仕方ない。教えてあげよう。それはね『か・な・づ・え・ん』うふふ。

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そう、岐阜市が誇る一大歓楽街だ。

 

いやね、またしてもデリバリーの注文を頂いちゃいましてね、ところが右を見ても左を見てもデリバリー要員が自分しかいなかったもんだからね、仕方なくよ仕方なく。

 

さすがに緊急事態宣言が発令されていた時はお休みをしていたみたいだけど、解除された途端に再開したみたい。とはいえ客なんて来るのか?なんて心配を他所に店によっては客らしき車が駐車場を出入りしていた。まぁ、自粛出来ない国会議員もいたくらいだから責めるつもりはないが友達にはなりたくないね。

 

店に到着。弁当が入ったバッグをなで肩に掲げるがずれ落ちない様に手でしっかりとサポートし、「こんにちは〜」と元気よく戸を開けると、いきなりお嬢さんと「ごたいめ〜ん!」してしまった。

 

「いらっしゃいませ〜」

なんて言われて腕でも掴まれて拉致されたらどうしよう、などと恐縮するも、顔を見るや否や逃げる様に立ち去ってしまった。ちっ、淡い期待を抱いちまったぜ。でも金持って来てないや。

 

もう1人、置屋のマダムみたいな初老の女性がいらしたので、

「お弁当を配達に参りました」

と伝えると、わけがわからないといった感じで首を捻る。

 

「事務所からの注文じゃないかな?」

「じ、事務所ですか?」

場所が場所だけに事務所と聞くと「あの」事務所しか頭に浮かばない。

「そっちに持っていってもらえる?」

「ひ、1人でですか?」

「案内だけしますから」

なんで「だけ」なんだよ〜、とビビりながら付いて行くと

「はい、あそこね。じゃ」

ちょっとちょっと!「じゃ」ってまだ行かないでよ!

 

恐る恐る事務所のドアを開けながら

「こんにちは〜、お待たせしまし、た…」

 

ドーン!!

ちょっと〜なんで室内なのにサングラス掛けてんの⁉︎ 

「死んだよ俺!!九分九厘死んだ!」

我妻善逸のセリフが頭に浮かぶ。

 

「あ、すみません。お弁当を.」

「おう、そこら辺置いといてくれ」

「そ、そこら辺って」

「床の上にでも置いといてくれ」

「あ、はい」

 

お代を受け取り外に出ると、黒服に身を包んだ別の男が何か言いたげな顔をして車をジロジロと見ている。置いた場所が悪かったか?

「すみません。直ぐ退かせます」

と慌てて車に乗り込もうとしたら、

「なに?弁当の配達?」

と見た目は重量感漂うが、如何にも気さくに訊ねて来た。

 

「あ、はい。そうです。

「そうか。なんかチラシかなんかない?」

「ごめんなさい。今持ってないです」

「じゃ、いいわ。そこの店で聞くで」

「ありがとうございます」

 

う〜ん、お客が増えることはありがたいことなんだけど、う〜ん、ま、必ずしも自分が行かなければならないわけでもないからその時はその時で考えることにしよう。

 

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