氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

闘病日記

憎きはカシューナッツ

カシューナッツを食べていたら「ガキッ」と音がした。口の中に嫌な違和感がある。 「あちゃ~」 どうやらまたやっちゃったみたいだ。右奥歯に装填された義歯がどうやら、ではなく確実に崩壊した時に発する断末魔の叫びだった。今までも何度と無く繰り返し経…

初老のたわごと

「明日は帰らないから」と予めLINEで連絡を入れておいた。既読になっていたからきっと読んでくれたことだろう。それが昨晩のことだ。日が変わり、まだ日の目を見る前に自宅を出る。そして市場へと向かう。仕入れを済ませた後は各店舗への配送業務に移る。こ…

朝はパン、パンパパン@パン屋でモーニングサービス

午前8時にiPhoneのアラームが鳴る。画面を確認すると「山内ホスピタル」とあった。 「あー、めんどくせー」 定期検診の予定が組み込まれていることをすっかりと忘れていた。午前9時に予約を入れてある。仕入れを済ませちょうど配送が終わったところだ。川…

これぞ怪我の功名?

俗に男は痛みに弱い、女は痛みに強いと言われるが、それは出産の痛みに耐えられる強さが女性に備わっているからという説を今しがた考えたところだ。誰だったかは忘れたが、とある女性がその痛みを例えて「スイカを鼻の穴に入れる痛さ」と言っていたのを直に…

メンボ№5

チャッチャ!チャチャチャチャ!チャチャチャチャチャチャチャ! ウ~~~~~メンボ!!! 正月そうそう、寝起きが悪い。いや、寝起きというよりも、言い換えるならば目が開かない。ピンポイントに左目が閉じたままだ。ま、二つしかないから右か左のどちら…

煽るなよ、お願いだから煽るなよ

普段は華麗なるハンドルさばきと類まれなるアクセルワークで自分を知るものからは「公道のウルフ」と呼ばれている自分だが、雪道や凍結路となればこれがとんと情けなく「公道のチワワ」と化してしまう。恐らく積雪時に於ける事故経験者ならば、自分に限らず…

男の顔には味がある。ショーン・コネリーを考えてみる。

晩年のショーン・コネリーには勇気を与えられた。彼の姿を見て「オレ、もうハゲでいいや」と思った男たちはきっと世界中にいたことだろう。というのも彼は昨今、スクリーンを賑わしているジェイソン・ステイサムやドウェイン・ジョンソンなどとは違い、元は…

「しっとりと 五十路女に 阿闍梨餅」

「美味しいお饅頭があるんですがお好きですか?」 五十路絡みの女性が耳元でそう囁いた。昔からの馴染み客でもある。 「お、おまんじゅう?おまんじゅうにも色々あると思うんだけど…」 僕にはそう答えるのが精一杯だった。 「いやだ、今スケベなこと考えてた…

半額ゾンビによる維持と決意の「カスタード&ホイップシュー」物語

長年の間、半額ゾンビを生業として来た自分だったが、そんな自分ではあってもこの光景は初めてのことだった。それもあからさまに違いを見せつけるが如く仲良く?並んでいるではないか外科小児科、50を超えたら泌尿器科。 自他とも認める「半額ゾンビ」の自分…

枝豆のこととか安倍ちゃんのこととか最後は病のこととか

8月29日「焼肉の日」は家族団らん、焼肉を楽しもう!と口ずさむも、団らんを失って幾年月、その期待の大きさたるや限りなく「永遠の0」に等しく、期待に向けた応えもまた絶対値の基準となる原点「0」である。はい、かつて理系だったっぽく纏めてみまし…

あ”ー、なんかもう、忙しくてバタバタした話

「あ”~、銀行に行かな、郵便局にも行かなかん。農協にもや。ったくめんどくせー!」 と朝っぱらからバタバタしたことは誰にでもあるだろうと思いきや、いやいや、銀行や郵便局はあっても農協はさすがにないだろう。ところが自分にはある。何を隠そう、この…

スピードを手に入れねばいつかやばい事になる

アルバイトの給与計算をしながら、Amazonプライムミュージックで先日亡くなった映画音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネが手がけた数々の映画音楽を聴いていた。代表曲といえばやはり「ニューシネマパラダイス」のテーマソングだろう。近年観た映画の中では…

愛しのブヨブヨ

今時の医療機関ってのはこうでもしないと支持が得られないのかねぇ。かつての医療機関ならば院内での携帯は使用禁止、持ち込みすら許されないなどときつく規制が掛かっていたかと思う。自分の認識が古いのか?それが今ではWi-Fiまで設置され、モラルさえ守れ…

産みの苦しみ

右大腿部が「妊娠したんちゃうか?」っちゅーくらい腫れてしまった。先日の事故による怪我が原因だ。オマケに痛い。普通の腫れ方とは違う。太もも全体が満遍なく腫れているのならばタダのデブだが、一部分だけがこんもりと盛り上がっている。故に妊婦扱いと…

油断大敵・ウィルスはコロナだけに非ず

あくまでも自己で判断したに過ぎないが、恐らくノロウィルスだったかと思う。ノロウィルスは感染してから12時間から48時間という潜伏期を経て症状が出るということなので、思い当たる節があるからだ。 例によって例のごとく、仕事帰りにこれまたダンピングさ…

痛いの痛いの飛んでけ~

一昨日に不慮の金縛りに見舞われたばかりだというのに、昨日は昨日で天と地を返した様な腹痛に見舞われ朝から悶絶していた。潰瘍性大腸炎という持病はあるものの、持病とは別ものの痛みだということは37年もの長きに渡り付き合いがあるので経験上わかる。…

顔も見たくないが行かねばならぬ

付き合いたくないどころか、一度たりとも顔を見たくない。それにも関わらず会わざるを得ない。そんな忌々しい奴が誰にでも一人や二人はいるかと思う。 ただ客商売でお客を待ち受ける立場にあって 「あの野郎、また来やがったぜ。来るんじゃねぇよ」 といった…

同じサイボーグなら009になりたひ

渡辺麻友が芸能界を引退すると聞いて嘆き悲しむ者もあれば、「渡辺麻友」をコピペしググった者もいるだろう。へぇ~、そうなんだ。元AKBなんだね。まぎれもなく自分は後者です。しかし、テレビを観ないというだけでこれ程、俗世間から取り残されるとは思って…

噛めまへんがね

午前診療だけだった掛かり付けの歯医者が、やっと午後診療を始めたので治療途中の歯を診てもらいに行ってきた。 壁の時計が可愛い 別に診療自粛を言い渡されたわけではないのだろうが、自ら午後診療の自粛を選んだのだそうな。 これが今までだったら午前中に…

口腔内ソーシャルディスタンス

行きたくないんですよ、パート2。 日付けは遡る。年明け、まだコロナ騒ぎの「コ」の字もない頃、定期検診の為に歯科を訪ねた。 「気になるところは無いですか?」 「う〜ん、特別ないですが、敢えて言うならたまにここの歯茎が腫れることですかね」 と、下…

ソーシャルディスタンサーの嘆き

まぁね、岐阜市でも病院が感染者を出し、それが3件にも及ぶとなれば足を運びたくないのは山々なんだけど、ただ漢には行かねばならない時もあるんだよ。 基礎疾患ではないものの炎症性腸疾患である「潰瘍性大腸炎」を発症したのは今から37年前、まだ二十歳の…

我が身の内憂外患

午前は歯医者、午後からは目医者と1日で2軒も医者をハシゴしちゃった。 眼科の方 普段は眼科と呼ぶけれど、前者が「歯医者」だったから合わせて「目医者」にしてみたところ、最初に変換されたのは「名車」だった。因みに歯医者は「敗者」。明暗分けた変換…

ふぉーいわええあほんはひはひはふ(そー言われればそんな気がします)

皆さ~ん!歯医者に行ってますか~! ある意味、歯だけが元気だったら健やかな人生が送れる様な気がしていたが、老眼に白内障を患ってからは歯だけでは生きられんと今になって気がついた自分はいろ~んな意味で考えがスイート。 とはいえ歯はやはり大事だ。…

それ機械じゃなくてあなたのせいです&トイレにまつわるピーカーブー!

姪の出産祝いにと祝い金を包んで送っておいた。ところが「あて所に尋ねあたりません」とスタンプが押され戻ってきてしまった。「結婚しました」の知らせを手紙で受け取った先に送ったのだったが、どうやら知らぬうちに引越しをしていた様だ。 本人に電話をし…

「あなた、ご自身の年齢を自覚してらっしゃいますか?」

目玉親父は口もないのに何故、話せるのだろうか? などと考えたのには歴とした理由がある。PCやスマホを見ることによる目の酷使から来たのだろう、右目の眼球が痛みに悲鳴をあげだした。自分の知る限り、悲鳴をあげることが出来る眼球は目玉親父をおいて他に…

蛇の穴を巡るレンズ

マニアというわけではないが、約1年一回「大腸内視鏡検査」を受ける様にしている。 大量の下剤を飲まされる 凡そ男性たるもの、体内に、それも下半身に異物を挿入されるということを受け入れるには相当な覚悟が必要かと想像出来る。そこは女子と違い男子の…

あくまでも高血圧のクスリだと言ってはばからないアラフィフリターンライダー(フィクション)

想像してみて欲しい。ここに一人のバイク乗りの男がいる。いわゆるアラフィフと呼ばれる世代だ。一見健康そうに見えるものの、実は血圧が高いことを密かに悩んでいる。見た目だけでは判断し難い「中年あるある」な話だ。因みに彼の小遣いは月々3万円と聞い…

毛抜きひとつに見る道具考

目下の悩みはなんですか?と尋ねられたら先日もちょいと触れた秋の花粉症と既に長い付き合いとなった逆さまつ毛と答えるだろう。因みに目下は「もっか」と読み「めした」ではない。 fish-on-ice.hatenablog.jp 今からかれこれ20年前、30代も半ばの頃から40代…

避けては通れぬ健康への道

この年齢になると『健康』の2文字が意識しないまでも脳裏をかすめる。ドラッグストアに寄ると目的とは別にサプリメントの棚の前に、それも無意識の内にいつの間にかいたりすることが最近よくある。健康に留意しているといえば聞こえが良いが、何のことはない…

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)・お経ではない。

ここ最近、左手の麻痺が止まらない。まるで麻酔をかけたかの様に皮膚の表面にボーッとした感覚が宿っている。中々、言葉で表現することは難しいが、例えば「もう、あなたっていぢわる~」などと言われながら雨宮塔子辺りに手の甲をギュッとつねられたとする…