泣斬馬食
「おーい、おいでよ。こっちにおいで。温まるよ」 何かに呼ばれている、そんな気がしたんだ。耳を澄ませてみる。 「はやくはやく、はやく来ないとなくなっちゃうよ」 やはり空耳ではない。 「キミは誰なんだい?」と問うてみる。 「ふふふ、きみが今いちばん…
「焦るんじゃない、俺は腹が減っているだけなんだ」 風邪気味で今ひとつ体調も胃袋も思わしくなかったここ数日だったが、ここらで敢えて言わせていただこう。 かーんぜーん!復活! となれば無性に胃袋に何かを詰めたくなった。ただ何でもかんでも詰めれば良…
たまには贅沢なランチをと、ひとり「飛騨牛料理 田中」で『飛騨牛特別ランチ』なるものをいただいた。 「飛騨牛料理 田中」 牛肉の調理は『炭火焼き』と『牛ひつまぶし』と『すき焼き』がら撰ぶことが可能だ。まぁ、普段から「またか」というくらいに食べ飽…
う、嘘じゃない!ホ、ホントだ!信じてくれ! 「のり弁」が40円で売っているからと買いに行ったわけじゃない!たまたま、そう、たまたま行ったら「のり弁」が40円で売ってたんだ!キミだけは信じてくれるよね? 誰やねん、キミって。はい、嘘で嘘を塗り…
長女の通う中学には「自立記念日」なる行事がある。普通に考えたら「自立」したことを「記念」する「日」ということだろう。まんまやんけ。誰しも自立した大人になるとは限らないまでも、行事を通してそれを促していこうという半ば押し付け的なイベントと理…
正午も過ぎる頃になると、さてそろそろと思う矢先に「今日はどこに行くの」と昼食を催促される。休日にはありきたりの風景なのだが、休みが重なるとそれも連日に及ぶ。キミたち、親の財布の中身をそこまで当てにしないでくれたまへ、とは思いつつ、たまの休…