氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

あんこ諸記

名は体を表すでは困る あん子諸記・番外編3

実はここだけの話、昨日10月12日は宅の愛娘「あん子」の誕生日だった。 年々大きくなるロウソクファイヤー 当年とって14歳。甘いものが大好きなのにその名に反して餡子だけは苦手。特に粒あん。粒あんをこよなく愛すゴッドファーザーにとっては全くもって不…

内憂外患

ダウン症という障害をもって生まれた長女とそれを助ける次女を交えた子育てと遊び、趣味のランニングやその日にあった諸々のことなどを紹介するブログです。

ツンデレパン教室 あんこ諸記・番外編2

この際、誤字脱字、多少文脈がおかしかろうがどうでもいい。やはり自分はまだ娘に愛されている。帰宅し荷物を置き、机の上をふと見ると、いつもならば閉じられているMacが開いていた。画面には文字が浮かんでいる、と思いきや、なにやら文字が書かれている紙…

あんこ諸記・番外編

長女は中学の特別支援級に通っている。今は中学2年生だ。学校が終わると、自立支援施設からバスの迎えがあり、そちらの施設で18時までお世話になっている。その時刻になると自分が迎えに行くのがほぼ毎日、厳密にいえば月に20日程度だが、の日課になってい…

こちらからは見えぬ壁

障がい者が家族になった。 ※障害者は害をもたらすものではないので「害」の字は使って欲しくない、といった多くの方々の考えから、自分もまた「がい」と平仮名表記するのですが、正直どちらでもいいです。なら使えよ、と言われればその通りなのですが、字面…

中間報告(笑)

ダウン症という障害をもって生まれた長女とそれを助ける次女を交えた子育てと遊び、趣味のランニングやその日にあった諸々のことなどを紹介するブログです。

一ヶ月検診・最終宣告

いよいよ一ヶ月検診の時が来た。心待ちにしていたといえば語弊があるが、自身の今の生活に於ける進退が問われる時、大袈裟にいえば我が身の自由、並びに心の開放感を得るか、それとも生涯、我が娘に隷属するかを問われる時が到来したということだ。当時は正…

染色体検査

ダウン症ということになれば、それにともなうよく見られる合併症を心配しなければならない。それは例えば先天性心疾患であったり、生まれつき肛門がない鎖肛(さこう)や腸閉塞、それに白血病などがある。まだダウン症と断定されたわけではないが、それらの…

疑うべき障害

退院後も定期的に病院に通うこととなる。この時ばかりは夜の仕事でよかったと思った。というのも、家内はメンタルが非常に弱く、障害のある可能性を認めつつもそれをはっきりとさせることに恐怖感を抱いてか、ひとりだと病院に行きたがらないからだ。必然的…

覚悟。父親になったとき。

翌日も、その翌日も取り敢えずは一人でNICU(新生児特定集中治療室)に足を運んだ。別に行きたくて行っていたわけではない。家内に対する父親としての体裁を保つためと、三日目からは搾乳した乳を運ぶためだった。 授乳の都度、看護師の手から哺乳瓶で乳が与…

いい知れぬ絶望感

翌日の午前中、ひとり転送先の病院を訪ねた。赤ん坊はNICU(Neonatal Intensive Care Unit)、要するに新生児集中治療室に収められているという。別室で白衣に着替え、イソジンの様な茶色に紫色を足したような液体で両の手を消毒してから入室しなければなら…

障害宣告

翌日、家内と二人で院を訪れた。実は長男が生まれる前に死産を二回経験している。一度目は妊娠と気づかずトイレで産み落とし、二度目は妊娠にこぎ着けたものの子宮の中で息絶えてしまった。二度目などは堕胎手術の日程が、自らが店長を勤める店舗の開店日と…

出産当日

長男の出産は夜も更けた頃で、当時は飲食店の店長として従事する手前、店を抜け出すことも出来ず対面を果たしたのは翌日の朝だったが、長女の場合は夕方に差し掛かるもののまだ明るいうちの出来事だったので、幸か不幸かその場に居合わすことが出来た。 幸か…

プロローグ

誰かに訊かれることがあるならば普通に答えはするものの、わざわざ自分から言い出す必要がないとは思いつつ、何かしら皆様のお役に立てればそれなりにこのブログの価値もあるのかな?などとおこがましくも思ったわけです。 我が家の長女は「ダウン症」を患っ…