氷の上のさかな

氷の上にディスプレイされたさかなの様にセカンドライフをキラキラとさせる為に今を頑張ろうといったシュールなお話。

裏山であわや遭難

結局、楽しみにしていた「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」も中止となってしまい約1万人あまりのランナーも軒並み途方に暮れたに違いない。斯くいう自分は上記の方々とは違い特に楽しみにしていたわけでもないので、中止となったことにはなんら支障をきたすことはないものの、ただ一言。出走料を返せ。本来、参加する意思がなかったにも関わらず、とある輩にどうしてもと懇願されてエントリーした大会だけに尚更悔やまれるのだ。もう二度と参加しねぇ。

 

で、その後、大会はどうなったかといえば、期日を区切ってオンラインで行うという。要するにご近所をグルグルと回って距離を稼げば参加したこととみなされるというわけだ。完走者にはなんと!タオルが貰えるらしい。いいかい?9,000円のタオルだよ。まるでHERMES並みじゃないか。え、HERMESはもっと高いって?知らんがな。

 

ま、とにかくそんな事にはもはや興味もへったくれもないので自分は自分、カモメはカモメといつもの様に裏山に繰り出した。ランニングギアはいつもの様にワラーチだ。久しぶりに陽光を見た気がする。アスファルトは既にカラカラとなるまで乾いてはいたが、山ともなれば話しは別。表面上はグリップが効くかに見えても表層が滑りやすくなっている。いわゆる足元で小規模な地滑りが起こるわけだ。慎重に行かねば簡単に足元をすくわれる。

 

にも関わらず、久しぶりの裏山ということで妙な好奇心が沸き起こり、よせばいいのに新ルートの開拓なんぞをしてみようと衝動に駆られてしまったのだ。その時の自分を振り返ってこう思う。お・ま・え・は・あ・ほ・か?

 

新ルートといえば聞こえは良いが、つまり道なき道のことだ。小さな山だ。テキトーに山の中を歩いていればそのうち正規のルートにつながるだろうという安直な思いからチャレンジしてみたのだが、山はけして甘くはなかった。おまけに前述した様にワラーチだ。でもってこれまた前述したように表層がやたらめったら地滑りを起こし何度谷底へと転げ落ちたことか。ま、谷底っちゅーてもせいぜい2mくらいの落差だけど。

 

500mばかり木々を分け入り侵攻しただろうか?途中、コンクリートの建造物なども見られたことから、ここまで誰かが入ってきた形跡はみられるものの、そのルートがなんとしても見つからない。

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まあ、言うほど根性ないのですごすごと引きか、引き返、え、まじ?来た道がわかんねぇよ。山の風景を記憶にとどめるなど出来る道理もなく、闇雲に進んだ挙げ句、帰るに帰れないという絶体絶命の大ピンチに遭遇してしまった。

 

ま、これくらい書いておけば如何に大変だったかは想像して頂けるかと思う。その後は当てずっぽうでとにかく東へ向かい進む内になんとかルートに戻ることが出来た。ふぅ。

 

小山といえども侮ることなかれ、だ。折角だから山頂だけは落としておいたが、足の汚れをみれば苦労の程がわかって頂けるのではないかと思う。

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次回はちゃんと専用のシューズを履いて挑みたいと思う。懲りてへんのかい。

 

おまけ

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剣道、初試合!ただ、ほぼその話には触れずの巻

非常事態宣言でてっきり中止になると思いきや、どこ吹く風と予定通りに大会は開催された。場所は「岐阜市メモリアルセンター」の武道館だ。となれば想像がつくだろう。そう、「岐阜県中学校剣道新人大会」が行われた。そこでこの度、我が家の次女が初となる試合に挑むこととなった

 

時はコロナ禍である。当然のことながらその辺りには憂慮が示され、一般の見学は親だろうが子だろうが孫だろうが一切合切禁止の立ち入り不許可となった。まぁ、中学生に親はあっても子や孫がいるケースは極めてレアどころか0%の確率に近いとは思う。

 

「8時25分、時間厳守で武道館前に集合だから。それまでに送っていってね」

嫁と綿密な打ち合わせをしている。Google Mapsではメモリアルセンターまでの所要時間が19分とあった。

「じゃ、8時に出れば間に合うね」

と嫁。

 

「いやいや、行って武道館の目の前に車を横付け出来るわけでなし、当然、どこかで降ろしてから雨の中、大荷物を抱えて尚且つ傘をさして行かにゃならんのだろ?もっと余裕を持って行った方がいいんでね?」

とすかさず自分からアドバイスを送ると、傍で聞いていた坊主も珍しく同調してくれた。かつては時間ギリギリでないと行動に移せなかった坊主だったが、入社から1年を経て少しは社会人らしくなったか。目頭がジーンと熱くなった。ハンカチ3枚。

 

「でなに?明日はお父さん、行ってくれんのや?」

え?今の今まで母親と娘で打ち合わせをしてなかったっけ?ふたりで段取りをどうするか話していたよね?そもそも、非常事態宣言さえ無ければ自分は仕事があるわけだし、当初から自分が送ってあげるからいい、と当たり前のことをさも自分の代わりに「やってあげている」みたいな言い方してたじゃん。

 

「別にオレが送っていくことはかまわないけど、あづ紀はどっちに送っていってもらうつもりだった?」

「お母さん」

「やろ?別にオレでもいいわけ?」

「まぁ、どっちでもいいよ」

そりゃ、そうだろうよ。ただ送って行ってもらうだけだもん。

 

「じゃ、そうしや。お父さんの方があの辺り詳しいから」

この人はよくこれほどまでに豹変出来るもんだな。じゃ、最初からオレと次女との話し合いで済んだことじゃねぇの。まぁ、いいけど。どうせプーターローですから。

 

というわけで送りも迎えも無事にこなしたわけだが、ただ試合は団体戦の中堅として出場したが2本先取されあっけなく敗退するに至った。ただ全くのド素人が中堅を任された時点で先を期待されていると「本人」が語っていたからには恐らくその通りなのだろう。出たくとも試合に出られない子もいたみたいなので、あながち自信過剰から来る発言だけではない様だ。

 

で、なぜかご褒美と称して「かっぱ寿司」に連れて行かされた。

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今ならばPayPay ご利用で10%還元キャンペーンをやっている。迷わず使わせてもらった。だって、ふたりともめちゃくちゃ食べる様になったんだもん。なにせプータローなので少しでも財布の紐をきつくしておかないと。

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あの頃、ぼくは若かった♫

案の定、雨だ。車を洗ったら雨だ。雨だらだったらすいすいすい~だ。タイミングよく水曜日はビン・カンの日だった。ふー、忘れるところだったぜ、ってそんなことはどうでもよく、何故に車を洗った時だけ雨が降るのか?洗車が先が雨が先かってくらいに車を洗ったら雨に見舞われる。それに今回はちょっと奮発してせっかく800円のワックス洗車を選んだのに。

 

まーしゃーない。ここは日本人特有の潔さで諦めるとしますか。というわけで折よく雨だ。外に出ることなく自宅に籠もる大義名分が出来たというものだ。ならばここのところの日課となっている大掃除に今回も性を出そうではないか。性を出してどうするんじゃ。もう、マジこのPC馬鹿。とIMEにひとしきり悪態をついたところで先に進めたいと思う。因みにGoogle日本語入力だ。

 

今日は家中の段ボールを片付けた。最近は至るところに段ボールやら雑紙やら雑誌を無料回収してくれるリサイクルステーションが設置され非常に重宝している。段ボールの出どころはほぼ我が家の「南米の密林王」だが、たまには自分で捨てに行けよ、じゃなくてリサイクル処分しろよ。

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しかし、よくある話、大掃除にはつきものだが懐かしいアレやコレやがどこからともなく登場し、その度に掃除の手がとめられる。

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アルバムなどはその最たる悪の根源だ。若き日の自らの容姿を眺めながら我がことながらついついうっとりとしてしまう。時代が時代ならジャニーズで全然いけるんちゃう?因みに年齢はマッチよりもひとつ上だ。

 

一通り掃除が終わると、お次は長女を学校にまで迎えに行く。昨日まで続く懇談会の為、授業は午前中のみ。本来ならばその後は放課後に通う自立支援施設に予定を入れてあったのだが、前日に行きそびれた産婦人科に連れていかねばと急遽、お休みを願い出た。

 

長女にとっては初めての産婦人科医だ。おそらく身内を除いて彼女の◯◯◯を見たことがあるのは出産時に立ち会った先生や看護師、若しくはそれに準じた方々だけだ。そこで予め、その時間帯に女性医師が担当する病院、医院を調べると、運良く身近な総合病院がヒットした。

 

当たり前だが待合室は女性ばかりだ。

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ただ、期待していた様な好奇な目を向けられる様なことは全くなかった。まったく、つまらん。ただ、彼女にとって相手が如何に女性であろうと、やはりすっぽんぽんを拝ませるのは抵抗感があった様で、診察室のカーテンの向こうでは看護師と本人の間でその手の言葉のやりとりが繰り広げられたのを耳にした。もちろん、その現場に自分はいない。あくまでも漏れ聞こえてくる言葉が頼りだ。

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結果、思ったよりも大したことはなく、単に「にきび」の様なものが出来ていただけ、それが擦れて痛い思いをしただけと診断された。塗り薬をもらうと安堵と共に帰宅の途についた。

 

しかし、問診票を書かされたまでは良いものの、初潮の日や今月がいつだ、先月がいつだ、それが何日つづいたか、痛みがあるかないかなど本人もわからなければ自分がわかるわけがない。すみませんがそこはテキトーに書いておきましたので、あとはそれなりにご対応をお願い致します。

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なにせプータローなんで

長女が「痛い」という。一昨日の朝、通学途中のことだ。「どこが?」と訊くと「お◯ン◯ンの辺」と返ってきた。くどい様だが通学途中だ。今ここで見せてみろとはさすがに言えない。痛みの程度はわからないが、歩けるには歩けたので気にはなったが取り敢えずそのまま学校へ送り出した。

 

翌朝となり、医者へ連れて行って欲しいと嫁が言う。

「え?そんなに悪いの?」

「いや、なんかお股に腫れ物が出来たらしくそれが擦れて痛いんだって」

「なんだ、そんなことか」

とはいえ連れて行ってくれと言われるならば連れて行かねばならない。なにせプータローなので断る術がない。

 

そんなわけで昨日は車で送っていくことになった。その腫れ物がどの程度のものかは知らぬが歩くのも痛いというのならば仕方がない。ただ、その日の午後に懇談会が行われ、その時にも体育の授業中に保健室へ行ったと聞かされた。途中で痛さの為にうずくまってしまったらしい。

 

腫れ物だと皮膚科になるのだろうか?ただデリケートな場所なので産婦人科にした方が良いのだろうかと思案した挙げ句、取り敢えず産婦人科にしてみるか、と一応計画だけは練ってみた。産婦人科へ行くこと自体なんら抵抗感はない。ただ、制服姿のJKと一緒ということならば話は別だ。周りからはどの様な好奇な目で観られるのだろう。なんかワクワクしてしまう。

 

前述した様に午後3時45分から懇談会があったので、その後に診察に行く予定であった。食卓に無造作に置かれた大量の診察券や保険証の中から長女の物を抽出する。が、見つからない。いつもそうだ。必要な物だけを出せばいいのにそれをしないからこういうことになる。結局、保険証は見つからなかった。懇談の1時間前にはそのことがわかっていたので、既読されないことを承知の上で「あん子の保険証が見当たらない」とLINEでメッセージを送っておいた。

 

結局、産婦人科に診てもらうことが出来ずスペクタクルに富んだネタを仕入れることも出来ず、この度はこうなった経緯と状況を述べるにとどまる。

 

案の定、帰宅をしてからも一向にLINEが既読にならず。業を煮やし尋問に向かう。

「あん子の保険証がない」

「え?じゃ、医者に行ってないの?」

「たりめぇじゃねぇか」

「なんや…」

 

なんやってなんや。

「で、どこ?」

「あー、あ。しまった!そうやった。歯医者に置きっぱなしやゎ」

「は?」

 

なんでも長女を歯医者に連れて行ったまでは良いものの、診察券もろとも置いて帰って来てしまったそうな。

 

「先に歯医者に寄ってから行ってくれれば良かったのに」

「のに」ってなんじゃ、「のに」って。そもそもそんな事情は知る由もない。もうめんどくさいからオレが悪者でいいや。なにせプータローなんで。

 

そういえば、自分もまた午前中に例の「頚椎症性神経根症」という謎の病を診てもらいに整形外科へ行った。

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予約は9時からだったのに、9時前には会計が終わってしまった。理想的かつ、画期的な予約システムと言えるのではなかろうか?

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マンボウで大掃除

「あー、もう時間ない!」

とこれみよがしに叫ぶと同時に慌ただしくバタバタを音を立てて出かけて行った。言わずもがな娘たちの母親だ。片や昨日を堺に休業となり仕事を失ったプー太郎はいつにも増してのんびりとしている。

 

いつもの様に長女あん子に伴って学校に行く。帰宅したらどうしよう。取り敢えずやることが何もない。歩きながら思案しているとLINEが「ポヨヨン」となった。他ならぬつい先程慌ただしく出ていった娘たちの母親からだ。

 

「時間がなかったので洗濯物お願いします」

とあった。ある意味ラッキーと言えよう。ToDoがひとつ加わった。洗濯機に洗濯物を入れ洗剤を投入する。あとはスイッチを押すだけだ。簡単で楽な世の中になったものだ。小学生の時に我が家にあった洗濯機は2槽式のもので、わざわざ脱水をするのに入れ替えなければならなかった。更にその昔は脱水機すらなく、2つのローラーで濡れた洗濯物を挟みハンドルをグルグルと回して脱水する手動式のものだった。確か幼稚園の時だった。実際にそれで洗濯をしたことは無かったが、当時としては画期的なことだったのだろう。

 

洗濯物が洗濯機の中をクルクルと回る姿を10分ほど堪能する。実に気持ちが癒やされる。ただこのままではダメ人間になってしまいそうだったので、その間に考えたことを実行に移した。掃除だ。先ずは自分の部屋から着手しよう。

 

早朝の仕入れから夜の現場を任されることになり自宅にいる時間が少なくなった。少なくなったにも関わらず、この荒れようはどうだ。まるで部屋の中だけをピンポイントに台風が襲来したかの如く乱れに乱れている。掃除機もいつから掛けてないだろう。洗濯ついでに布団も干そう。そしてシーツも洗ってしまおう。

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どんどんとToDoが増えていく。

 

自分はランニングや登山などを趣味としていると吹聴しているからにして、周囲からは余程外好きでアクティブな人間に思われているみたいだが、実は極端な出不精だ。自宅の中にトレーニングジムでもあれば、それこそ1ヶ月だって自宅にこもっていられる。マジでプー太郎になってしまったら懸賞生活でも楽しんでみようかと真面目に思ったこともある。

 

とまぁ、そんな事も相まって、意外と家事というのが性に合ってるかも知れない。特に洗濯と洗い物が好きだ。洗濯物はパンパンに張って干すのが信条だし、たたむ時はタオルの角と角が合わないと気持ちが悪い。小学校の時はクラスメイトに「折り紙博士」と呼ばれていた。

 

そんなこんなで久しぶりに障害物がなく歩ける居住空間を作り上げることが出来たご褒美は芳しいアールグレイの香りに癒やされながらのお土産に頂いた三重県四日市の銘菓、笹井屋の「なが餅」だ。

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程よい甘さとこの上品でスタイリッシュな出で立ちはどうだい。餡は北海道小豆を独自の製法で炊き、餅は厳選した国産もち米を丹念につきあげたものだ、とWeb Pageには書いてあった。味は言うに及ばず、さすが500年もの長きに渡り勢州で愛され続けただけの餅だ。全てはWeb Pageからの受け売りだから知らんけど。

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また出ちゃったよ~

ご存知の様に岐阜市にも「第4波非常事態宣言」なんてのが出ちゃったもんだから、またしても営業時刻の時短要請が下された。酒を飲み気持ちが高揚しおおらかになった状態での密な状況を避けるというのが大きく目的として示すところとは思うのだが、それはけして夜に限ったことではない。

 

中々、岐阜という土地柄で昼間っから酒をかっくらってどんちゃん騒ぎなんてことは余程のことでも無い限り起こり得ぬこととは思うのだが、不夜城と呼ばれる東京などでは24時間居酒屋なども存在することが証明する通り、飲み会のスタート時刻は業種業態により千差万別だろう。

 

営業時刻を取り締まるのではなく、実態を取り締まるのが肝要かと自分は思うのだが、結局は取り締まる側の物理的な問題により細かい部分は左右されてしまう。

 

この4月1日から本来は施行されるはずであった駅前飲食繁華街の客引き防止条例も、取り締まる側の人手が足りぬと聞いている。当初、警察OBをそれに充てがう予定であったと聞くが、昼間ならばともかく日も落ち暗くなってからわざわざ繁華街にまで赴くのも億劫、それに加え取締しまりまでせねばならないとなればそこから先の行動を促すのは正義感のみとなるだろう。その正義感を「公」の立場の方々がどれほど持ち合わせているかが今後の鍵となるのではないか。ただし、同じことを「私」で行うと自分勝手な自粛警察にもなりかねないのでご注意頂きたいところだ。

 

と、その様なわけで、本日より時短営業の要請を受けたところで営業しても余計に経費がかさむと判断。しばらく間はまたしても休業することにした。自分磨きの時間が出来たとポジティブに捉えるにする。先ずは家中の整理整頓に今日から励もうかと思った矢先の昨日曜日。嫁がフライングしてワチャワチャとやりだした。そうなると自分はもう手出しが出来ない。お互いに取り必要なものと不必要なものが違うので、同日同時刻に同じことをしようとするならば余計に時間が掛かって仕方がない。既にその事は経験済みだ。

 

「これ要るの?要らんの?」

と声がする。用事があるならば自分から来いよ、とは思ったが、やることのない自分はその様な立場にない。仕方がないから呼ばれるがまま見に行った。

 

ドラムのヘッド、いわゆる太鼓の皮を手にしている。

「おっ!それは!」

失くしたと思っていた懐かしいものが30数年の時を経て目の前に飛び込んできた。我が敬愛する「スティーブ・ガッド」様のサインではないか。20歳そこそこの頃にヤマハが主催するドラムセミナーに抽選で当たり、六本木の今は無き「ピットイン」で開催されたセミナーに参加した時にもらったものだ。セミナー終了後に参加者は全員退場を言い渡されたが、関係者のふりをして会場にいすわり一旦退いた彼がトイレに行く為に再び登場した一瞬を狙って頂いた貴重なサインなのだ。

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その他にも高校時代に組んでいたいバンド名を冠したTシャツやファンからもらったタオルなども出てきた。これまた懐かしいね。正直、要らないっちゃ要らないけれど、捨てることが出来ないものってあるよね。というわけでこれらはタンスの奥でこやしになってもらうとしよう。

 

して「スティーブ・ガッド」様のサインだが、飾っておくのもアレだし、ひょっとして値段が付くものなのだろうかと邪な考えがふつふつと沸き上がりついには検索してみると、どうやら4,000円くらいにはなりそうだ。その程度の金額ならばやはり手元に置いておくことにした。「スティーブ・ガッド」様。どうもすみませんでした。どうでもいいけど彼と自分は誕生日が一緒だ。

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憎きはカシューナッツ

カシューナッツを食べていたら「ガキッ」と音がした。口の中に嫌な違和感がある。

 

「あちゃ~」

どうやらまたやっちゃったみたいだ。右奥歯に装填された義歯がどうやら、ではなく確実に崩壊した時に発する断末魔の叫びだった。今までも何度と無く繰り返し経験している。原因は堅いものを噛んだからと勝手に想像していたのだが、翌日、予約無しで向かった歯医者では違うことを言われた。

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因みに以前、通っていた歯医者はコロナの煽りをモロに食らい業績不振で閉院してしまった。たちまち歯科医難民となってしまった自分だったが、もう面倒だとばかりに自宅から最寄りの歯科医に通うことにした。歩いて通える距離にあることは非常に便利と直に感じた。

 

「あなた、噛みしめる癖がありますね」

「はぁ…」

「例えば『はい、口をつむって』と言われた場合、我々でしたら唇だけを閉じるんですが、あなた歯もぐっと噛みしめるでしょ?」

「はぁ…」

自分のことは自分ではよくわからん。わからんことに「はい、そうです」とも言い難いので、どうなんだろ?と首を捻っていると、

「下顎の歯の内側に骨の隆起物が出来ているんです。これは噛みしめる癖がある人の特徴で、そいういった人は下顎の骨が発達してこの部分にコブが出来るんです」

だそうだ。

 

「ここにコブが出来ると下の歯が悪くなって将来的に入れ歯にしなくてはならなくなった時に、入れ歯が当たって痛い思いをするんですよね」

「はぁ…」

 

その後は保険適用外の入れ歯が如何に優れていて良いものかという話を延々と聞かされた挙げ句、壊れた義歯も保険適用外のものにしたらどうかとお薦めされた。

 

「え?今の説明って下の歯を入れ歯にする前提の話ですよね?」

なんだかよくわからないけれど、取り敢えず今、使用している義歯を修理して欲しいとお願いした。

 

それ以上、ゴリ押しされるのであらばもうこの歯医者とはおさらばするつもりではあったが、その後はなにもなく平穏な治療が続いたのでよしとすることにした。ただ商品知識は持っておいて損はないので説明は実に有意義ではあったが、今回の営業にはちょっと無理があったんでないかい?

 

それよりも何よりも、自分に噛みしめる癖があるということを教えてくれたことにより、自身、意識する様になったことは今回の大きな収穫だとそう感じた。もうしばらくこの歯医者とは付き合うことになりそうだ。

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